新型コロナウィルスの感染拡大を受けて延期・中止が相次いでいた2020年度のCoupe du Japon。
一進一退を繰り返す感染状況から、今シーズンは開催できないのではないか?と危惧され、これまでに経験したことのないシーズンの過ごし方に、競技歴の長い人達は特に悩んだのではないでしょうか。
例年、僕もCoupe du Japon開幕に合わせて1年間の目標を公開してきたのですが、今年は下書きまでは済ませていたものの、何度も修正を余儀なくされています。
http://kent-msr.seesaa.net/article/476473999.htmlとりあえず3/14時点のをUP。
レース自体できないこともありますが、政府による緊急事態宣言が発出され、外出自粛まで求められるようになってからはチーム練はおろか、自粛警察の視線が怖くて実走による単独練も避けてきました。
代わりにローラーによるバーチャルサイクリング『Zwift』の環境を整えて室内トレーニングに没頭しましたが、やはり実走レースには実走トレーニングが最適だと思っています。
このような環境の中、遂に2020年度Coupe du Japonが開幕しました。
元々4/12の開幕戦となる予定だった菖蒲谷CJ-1です。
運営に携わっていなくても、会場のある自治体の許可が無いと開催に漕ぎつけるのは困難だということは分かるので、さすがに新型コロナに感染の終息見通しが無い中で、無理だろうと思っていました。それが実現するということは、主催の龍野MTB協会と後援のたつの市の関係が良好だということなのでしょう。
とは言え、レース週の金曜日までは気が気でありませんでした。
7/18(土)
3時起床、4時過ぎ出発。
西名阪〜阪神高速〜中国道〜山陽道を通り、権現湖PAで少々仮眠し、7時30分頃に菖蒲谷到着。フェイスシールドとマスクを付けたスタッフから非接触型体温計で車に乗ったまま検温を受けて駐車場入り。


主催者の『龍野マウンテンバイク協会』、後援の『たつの市』の皆さんの努力の成果、そして大会成功に向けた意気込みが感じられます。
※ちなみに人が写っているのはI東さん撮影。
五輪選考や魅せるCoupe du Japon の在り方に葛藤しながらも、今年も栃木から遠征。
I東さん、ありがとうございます。
会場は75分耐久レースの試走が終わるぐらいの時間帯。
昨年9月のCoupe du Japon CJ-U深坂(下関)以来のオフロードなので特に試歩したいけど、じっくりやるのはちょっと難しそうです。
しかし見るからに難易度高そうなレイアウト。
マスク&アルコールスプレーを持つ新しい試歩スタイルで試歩開始(ヤマビルやブヨが出るとのことから対策スプレーも所持)。


9時過ぎに受付。
あらかじめ記載するよう指示のあった問診票を提出。受付もソーシャルディスタンス等の、今考えられるコロナ対策が施されていました。

ゼッケン番号は39。

今シーズン、登録者減ったのかな。前年度のゼッケン番号44より良くなってるし。
久しぶりに室内から引っ張り出したGT-Roller M1.1で軽くウォーミングアップしてから、10時、試走開始。

久しぶりに屋外に出たGT-Roller M1.1
1周目は目も身体もオフロードに慣れておらず、全然走れませんでした。ドロッパーも使いまくり。しかもチェーンオイルを塗布する際、うっかりディスクローターにも降りかかったみたいで、リアのブレーキが効かなくて効かなくて(涙)。何とか1周を終えて、駐車場でディスクローターをウエスで拭き、ブレーキパッドを交換しました。

2周目からは目も身体も少しずつ感覚を取り戻し、一部を除いてドロッパー無しで走れるようになってきました。ただ、側溝を跨ぐ場所と大成池沿いの段差はリム打ちパンクの恐れがあって降車。それから終盤の岩のドロップオフの手前の下りが怖くてここも降車。もうちょっと慣れれば乗って行けるんでしょうけどね。
登りは前半の『北壁』という激坂区間が大変そう。

ここまで頑張って踏んで来たら、中盤、脚が攣るんじゃないかな。『北壁』以外も登るか下るかが続くので、どんどん脚が削られそうです。
さて、今シーズンは新型コロナの影響で昇降格基準が改定され、少なくともナショナルポイントを獲得していたらエリートから降格することは無いようです。もしこの開幕戦だけで今シーズンが終わってしまったとしても、DNSにならなければ残留確定となります。みんな、モチベーションとしてはどうなのかな。
https://mtb-l.jp/2020/07/16/events/20200716_2021classifier/エリートのエントリー選手の中から上位24名が出走できるというXCCには惜しくも(?)選ばれず、13時過ぎに会場を退出。そのまま今晩の宿、相生駅前のステーションホテルアネックス近くのラ・ムーで軽く買い出ししてからチェックイン。
今シーズン、飲食代の節約のため、遠征先で炊飯することにしました(笑)。

とりあえず米が炊ければ素泊まりでも飯にはありつけるし、おにぎり作ればレース会場でも飯がタダ。初期投資は必要ですが、コンビニやスーパーで弁当やおにぎり買うよりは超・お安く済みます。そして思ってた以上にふっくら炊けるので驚きなのです。
明日の戦略を練るために、今日のXCCエリートのリザルトを確認。
トップタイムと勝手にライバル達のタイム等から、自身のタイムと80%カット時間を算出。

明日はスタートループ2.2km+本コース3.21km6周回の設定ですが、どうやら本コース2周で80%カットとなりそうな感じです。
と、なると『北壁』は2回だけクライム。力の出し惜しみはダメなようです。
一応、低周波治療実施。

こないだ揉み返しがキツかったので、弱めで(笑)。
炊飯器で2回米を炊いて(1合炊きなもので)、明日のおにぎり9個作って就寝。
7/20(日)
6時起床。7時前から朝食バイキング。混み合う時間帯ながら数組しか食事していません。
宿泊客は20名ということで新型コロナの影響でホテルも客が少ない模様。
ひととおり揃ったバイキングでしたが、自分で好きなものを共通のトングで取る、古いスタイルでしたね。
9時過ぎにチェックアウト。
外は暑そうです。
マックスバリュをハシゴして(最初に寄った店舗が小店舗で、品薄だった)、11時過ぎに会場入り。
朝のチャレンジクラスらしき車とすれ違い、少しずつですが駐車エリアに空きが出てきた模様。
この会場の残念なところは駐車スペースが少ないことですね。今年のような参戦者数が少ない大会であれば何とかなりますが、通常のCJ-1だったら結構離れたところに駐車せざるを得ません。
結構な勾配の坂道なので、駐車後の移動が大変です。
が、今日は思わぬいいところに停めれました。

インフォメチェックしてから、マスターズレースを観戦。
もちろんマスク着用で周囲の観戦者との離隔もしっかりキープ。
スタッフ側の方々は新型コロナ対策万全でしたが、観戦者の一部がちょっといただけない感じ。
今、置かれている状況を意識していない様子。観戦しやすいところに他の観戦者がいてもノーマスクのまま気にせず寄っていくし(距離を置いてもまた寄っていくような感じ)。
今大会後、2週間以内に誰かが(参加者だけじゃなく、その家族、会社関係者等も)新型コロナを発症させたら、可能性としてこのCJ-1菖蒲谷も感染経路の1つとして取り上げられるでしょう。
調査結果、「CJ-1菖蒲谷でクラスターが発生」となったら、もう今シーズンのCoupe du Japon は開催できなくなるんじゃないでしょうか。
主催者や後援の自治体の開催に向けた努力が無駄にならないよう、やれることはやっていきたいですね。
12時40分頃よりウォーミングアップ開始。
もう暑すぎるしGROWTAC社のサポートサイクリストの役目も5月で果たせたので敢えてGT-Roller M1.1によるウォーミングアップは止めて、実走で。
心拍を上げることよりも汗腺を十分に開くことを意識してのウォーミングアップ。暑いので心拍もすぐに上がるし(心拍計付けてないのであくまで感覚ですが)。
レース前のルーティンを1つ1つ確認しながら、10ヶ月ぶりのレース準備が整いました。
13時30分頃、招集エリアに行くと、そこは『密』(涙)。
主催者の方も、もうちょっと間隔を空けて欲しい様子ですが、場所が場所だけになかなか難しい様子。
そしてマスク着用者も僕ぐらい?僕がおかしな人になっています(苦笑)。レース前に外すにしても、ジャージにポケットあるし邪魔にならないのにな。
Coupe du Japon CJ-1菖蒲谷
エリートクラス Distance: 2.20km + 3.21 q × 6 Laps = 21.46 q
リザルト 20位/37名中(-4Lap、10名DNS、完走5名)ナショナルポイント38p
★スタートループ2.2km 10分08秒
いよいよ開幕戦スタート。

ほぼ最後尾スタートとなり、そのままスタートダッシュで離されていく予想どおりの展開。
ここで離されても大成池で渋滞することが分かっていたので飛ばしませんが、あまりにも集団から離されていくのでついつい踏んでしまいます。
そして大成池の渋滞で脚を止める始末(苦笑)。踏んだのが勿体ない。久しぶりのレースで感覚が鈍っていますね。
スタートダッシュで早速疲れが見え始めた数名をパスしながら登り区間へ。ここはシングルトラックなので呼吸を整えておきます。
スタートエリアへ戻ってくる一部の下りはリスクを避けるため降車すると決めていたので、ダッシュ。ドロップオフのロックセクション手前から乗り始めます。

★本コース1周目 14分30秒
明らかに疲労が見える選手をパスしながら、砂利道を上がっていきます。ここにフィードゾーンがありますが、オフィシャルフィードとプライベートフィードの区別がつきにくいので無視。今日は本コース2周が限界なので手持ちのボトルで充分。
シングルトラックの下りを経て、側溝はリム打ちパンクを避けるため決めてた降車でクリアし、やや長い砂利道を登坂。
砂利道を終えた後の激坂『北壁』に備えているのかペースを抑えた走りをしている選手を5〜6名ぐらい抜いていきます。なかなか楽しい時間帯。
『北壁』を越えてからの下り区間は苦手で、まだ目も身体も慣れないのでオーバーペースにならないようセーブします。ここでの後続の追走は仕方が無いところ。

試歩できてたら、もう少しマシな走りができたのですが、今回は試歩の時間が作れなかったので止むをえません。
大成池からの残り区間も慎重に走り、ようやく1周完了。
★本コース2周目 15分00秒ぐらい
FinalLapを予定。
順位は不明ですが、まだまだ走れる感じのある周回。
バックポケットのエナジージェルを念のため半分だけ摂取。

レース前後に着用するためのマスクがバックポケットから落ちそうになっていましたね(苦笑)。
降車区間は的確に(?)降車し、ケガや機材トラブルの発生を抑制する走りに徹します。徹しながら、落ちてくる選手をパス。
リズミカルに走りながらも予想どおり80%カットで足切り。
まぁ、こんなもんでしょう。
【 リザルト 】
20位/37名中 ナショナルポイント38P獲得。
レース時間 約40分
スタートループ:10分08秒
1周目:14分30秒
2周目:15分00秒ぐらい(80%カットアウト)
【 装 備 】
TREK Procaliber 9.9SL
SPEC:フロントサスペンション ROCKSHOX RS-1
ホイール フロント DT Swiss XMC1200
ホイール リア Bontrager Line Pro 30 TLR
タイヤ フロント MAXXIS IKON 2.2 1.5 bar
タイヤ リア Bontrager XR2 Team Issue2.2 1.5 bar
クランク Race Face Next SL 28T
スプロケット Shimano XT 11-46(11,13,15,17,19,21,24,28,32,37,46)
シートポスト ROCKSHOX Reverb Stealth
補給 :パワージェル×2
ボトル:アクエリアス 500ml
※レース前に格安エナジーゼリー×1および2RUN2粒。
【 感 想 】
・新型コロナの対策、主催者側だけじゃなくてレース参加者やチームスタッフ、つまり大会関係者全員が考えていかないといけませんね。
・レースに関しては、Zwift三昧で実走できていませんが、スタミナは付いているようです。57kgと、理想の体重58kgよりも更に落ちているので、続けるべきでしょう。
・足りなくて補えるのは高負荷トレーニングですね。
ここぞのときの爆発力と、そこそこのパワーを維持した走りができるようになればいいですね。
Zwiftで言えば、爆発力はZwiftレース、そこそこパワーはMeetUpのAlpe Du Zwiftでしょうか。
・って、Zwiftかなり気に入っていますね。
・暑さ対策として中々実走できませんでしたが、Runが意外に効いてる気がしました。続けましょう。